上の画像はパテンの牢獄内です。
画面から見て左上の隅にあるレンガで作られた箱が、便所です。
蓋がしてあります。
世界最大勢力のパテン教会国が誇る上下水道技術・浄化槽技術は広く世界に伝達されており、
パテン国内はもちろん、他国の大きな城下町や豊かな商業都市には水洗便所が存在します。
(ただし水洗便所の形態は場所によって大きく異なります。)
上記牢獄便所の上部にある植物は、お尻を拭う為の葉っぱです。
『サグジム』という蔓植物の常緑多年草で、大きな葉っぱが特徴です。
その拭き心地は、とても柔らかく肌に優しい感触です。
また葉をもみ込むことで吸水性が生まれ、尿をふき取ることも出来ます。
さらに薬効があり、拭きながら葉っぱの繊維を切ることで
お尻の除菌殺菌作用、消臭作用を得ることが出来ます。
その為便所掃除もこの葉っぱを使ってこまめに掃除されることが多く、
パテンの便所はとても衛生的で綺麗な場所が多いとされています。
強力な薬効から、薬の原料や日用品などにも使われることもしばしば。
ただし注意すべきは、その繁殖力。
葉っぱを摘めば摘むほど、次の日には新しい葉が出るといわれている『サグジム』は
そのままでも強い生命力で繁殖を続け、
基本水洗トイレのパテンでは蓋を開けたまましばらく放置してしまった結果、
水場に到達した『サグジム(水を吸い上げる能力も特異)』が
家の中で大繁殖し、丸ごと飲み込まれるという事例も報告されています。
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